漢方薬の選び方
  • > TOP
  • >漢方薬の選び方

自分の症状を知ろう

img01

漢方薬ブームにより、以前に比べて比較的入手しやすくなった漢方薬ですが、それに伴って全く漢方薬の知識を持たず、適当な感覚で購入してしまう人が増えています。

どこかに不調があるから漢方薬を購入するわけですから、西洋薬を購入する時と同じように、自分の症状をしっかりと自覚しておきたいものです。薬剤師側としても、その症状を把握できれば、適切な調合・調剤がしやすくなりますよね。

また、自分に合った漢方薬がどのようにして選ばれていくのかを、事前に知識として充分に知っておくことが大切です。そうすれば、自分の症状にあわせて、どのように調合された漢方薬なのかが分かりますよね。

まずは事前に漢方薬の知識を持ち、自分の症状をしっかりと把握しておくことです。

調合法の色々

本来漢方薬は、症状に合うように生薬を調合・調剤していくものです。体質にあった漢方薬を調剤する上で、まず知っておきたいのがその調剤過程です。
大別して、2種類あります。

1. 病名から類推して、適切な漢方薬を考える方法である 「病名漢方」
2.身体の変調をくみ取り、適切な漢方薬を考える方法である 「弁証論治」

■ 病名漢方
病名漢方の場合、最初の段階で病気のタイプを見極める必要があります。もし、そのタイプを見誤ると、正しい漢方薬の調剤が困難になるばかりでなく、誤った漢方薬を調剤してしまうと体調を崩すことも考えられます。

例えば、風邪で発熱があった場合…。

【風邪による発熱の漢方薬の一例】
1.表寒証には→葛根湯(カッコントウ)
2.表熱証には→荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)
3.裏熱証には→温清飲(ウンセイイン)
4.気虚証には→人参養栄湯(ニンジンヨウエイトウ)
5.気滞証には→加味逍遙散(カミショウヨウサン)
6.津虚証には→滋陰降火湯(ジインコウカトウ)
7.痰飲証には→竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)

病名漢方にあまり頼りすぎると、その内面に隠れている「病の本質」にたどり着くことが難しくなる可能性もあります。 「漢方薬が効いた」、「全然効かなかった」の分かれ目はこんな所にあるのかも知れません。

■ 弁証論治
「病」は表面化する、ずぅーと前から身体の各所にわずかな変調のシグナルを発しています。 そうした変化を事前にくみ取り、病の本質にたどり着き、「証」(体質)を見極めて、バランスを崩した体質を整えていくのが「弁証論治」です。

「弁証論治」の漢方薬は、前述した「病名漢方」とは全く逆の過程をとります。

1.なぜ病が引き起こされたか、その原因を類推します。
2.次いで、自覚症状がある項目を総合的に判断して、弁証を立案します。
3.弁証に基づいて、体質を整える漢方薬を調剤します。
4.経時的に弁証は変化していきますので、1〜3を繰り返し、再考察して漢方薬を見直します。